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クリスマス会

12月16日、クリスマス会を行いました。
コロナ禍のため2年連続で全校放送による開催となりました。
顔を合わせることなく声のみでの呼びかけではありました。
ふと人々が救い主を待ち望んでいた当時に思いを馳せると、マスメディアもインターネットもなく、声でのやりとりがほぼすべてであったはずです。
かつて人々にもたらされた救い主の声が、多くの人々に希望をもたらし、歩む道を照らし出したように、司祭様の呼びかけが生徒たちに自らの歩みを見つめ直す機会となったのではないでしょうか。
私たちはどんな声に聞き従い歩んでいるのか、誰のために生きるのか、この機会に見つめ直したいと思います。

クリスマス:キリスト降誕

☆Christmas:フランス語でNoël、スペイン語でNavidad。国によって言葉が異なるように、お祝いの仕方もさまざまです。Christmasはキリストのミサを意味するため、ミサなしのクリスマスは一番大切なものを欠いているのかも知れません。なお、イエスの誕生年は、紀元前4年あるいは6年が今日の定説となっています。さらには、誕生日については調べる手掛かりが全くありません。12月25日になった歴史的背景は次の通りです:紀元前より、ローマ帝国では、12月21日(冬至)からの一週間を年一回の収穫感謝祭として盛大に祝っていたそうです。その中日である25日は「征服されない太陽の日」で、祭期の中で最も重要な日でした。キリスト教がローマ帝国の公認を得てから、信者たちはこの日をキリスト誕生の日として祝うようになったそうです。イエス・キリストこそ新しい時代を告げる太陽、「世の光」という信仰です。正式に決定されたのは350年のことです。

☆Santa Claus:この心暖まる人物の起源は、3世紀から4世紀にかけてミュラ(現在のトルコのデムレ)の司教であった聖ニコラスにあります。慈悲深い人で、人々に慕われ、さまざまな逸話を生みました。聖ニコラスは恥ずかしがり屋だったので、貧しい人にお金を渡すときも、それが自分であることがわからないように、財布をそっと煙突から落としたところ、それが暖炉に干してあった子どもの靴下の中に入ってしまった・・・これも逸話のひとつです。こうした逸話が現代のサンタ、白い髭、赤い頭巾と服を着(赤は司教の式服の色)、トナカイが引くソリに乗って子どもたちに贈り物を配る姿を生みました。聖ニコラスの伝承を西ヨーロッパに伝えたのはオランダの船員たちだったようで、1630年にオランダ人が初めてアメリカに上陸したときに、現在のニューヨークに建てた教会が聖ニコラス教会でした。聖ニコラスはオランダ語ではシント・クラエスといいます。これがアメリカ大陸でサンタクロースとなりました。

☆Christmas Tree:クリスマスにモミの木を飾るのは、キリスト以前の北欧の信仰に由来します。ケルト族とチュートン族の間では常緑樹は永遠の生命の象徴で、冬至にそれを飾りました。スカンジナヴィアからイギリスへと伝えられ、さらにアメリカへとに伝わって今日のツリーとなりました。樹の上に星を置くようにしたのはマルチン・ルターのアイディアです。

☆Christmas Carol:馬小屋、飼葉桶を作り、その前で祝い歌を歌う習わしは13世紀のイタリア発祥のものです。生みの親はアッシジの聖フランシスコと考えられています。

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