いよいよ帰国です。帰路は偏西風に逆らって飛ぶので、往路より少し時間がかかります。現在の飛行機は軽く作られているので、気流の影響を受けやすく、揺れを感じやすくなっているのだそうです。さすがに疲れていたのか、機内食を食べ終えると生徒たちは早々に眠りにつきましたが、時々やってくる激しい揺れには目を覚ましているようでした。
羽田第3ターミナルに到着して、解散です。疲れ切ってうわの空の生徒も見受けられました。これから一足早い冬休みに入りますが、中学3年生にふさわしい過ごし方をしてください。各教科の宿題への取り組み、海外研修旅行記録誌の原稿の準備も忘れずに。
今回の海外研修旅行を実施するにあたり、ご理解とご協力を賜りました保護者の皆様、ホストファミリー、LCHSの教職員および生徒の皆様、旅程の遂行に尽力いただいた日本及び現地のスタッフの皆様に、それぞれ心から感謝申し上げます。
また生徒の立場からさまざまな企画立案を行い、その実現に向けて積極的に動いてくれただけでなく、現地でも一所懸命引率者の手助けをしてくれた研修旅行委員の皆さんには、格別な労いの気持ちをお伝えします。LCHSのスペイン語の先生は、函館ラ・サールの生徒のことを“polite”と評価してくださいました。“礼儀正しい”“上品だ”などの意味があるそうですが、他者の気持ちに配慮できる、という含みがあるそうです。60名近くの集団の、それぞれの思いを汲み取ってひとつの企画を創り上げていくのは、並大抵な苦労ではなかったことでしょう。そんな研修旅行委員に協力した皆さんも、ともにお疲れさまでした。
往路、羽田へ着陸する直前の飛行機の窓から、夕焼けの空に黒々と浮かぶ富士山のシルエットが、そして帰路、第1ターミナルへ移動する際のモノレールの車窓から、澄み切った青空に映える白銀を戴いた富士山の威容が、それぞれ望まれました。今回の旅行は富士山が見守ってくれていたような気がします。全員無事に帰国できて本当によかったです。
これで令和7年度、中学25回生の海外研修旅行の報告を終わります。拙いレポートを辛抱強く読んでくださった皆様、ありがとうございました。
*帰路はJ・F・ケネディ空港での搭乗、出国手続きに時間を取られ、また羽田空港では乗り継ぎの時間が短かったため、写真撮影をしている暇がありませんでした。お許しください。
