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中学3年生 地方創生ゲーム

 先日中学3年生全クラスで、「地方創生ゲーム」というゲーム形式で地方自治と地方創生を学ぶ公民の授業が行われました。生徒は地方公務員となって1チーム4人のプロジェクトチームを結成し、くじを引いた街の創生を任されるという設定です。手持ちの資金はそれぞれの街の地方税収で、収入を増やすために指定された物をチームで作り、市場役の生徒に販売します。市場役のチェックが通らないと満額支払われないなど、大変興味深いやりとりが展開されました。資金が足りない自治体は政府に補助金を申請するのですが、今回は不況設定で、政策アピールをする生徒と政府役の生徒のやりとりもかなりリアルでおもしろく、政策と経済効果についても頭を使う楽しくためになる授業でした。

<授業者の坂本先生から>

 生徒が主体的に思考したり、積極的に活動し、創意工夫をしながら用語やしくみを習得できないものかと考え、今回の地方自治の単元をゲーム感覚で学べる授業を実践してみました。中2のときに貿易ゲームをやっていたとも聞いていましたので、それに準ずるような形式で実施しました。
 各地方の政策立案の具体的な例を学んだり、補助金や地方債交付のしくみなどを生徒同士の話し合いや交渉を通じて理解してもらえればと思いました。生徒たちは楽しそうに活発に動いていましたので、見ているこちらも楽しかったです。「経済感覚を研ぎ澄ませられた!」、「ゲームには負けたけど国のしくみや市のことが分かった。次はもっと考えて行動したい!」、「市場のメカニズムを楽しく学べた」、「特産品を考えられたところが面白かった」、「政策をもっと積極的にやればよかった」など、好評な感想が多く寄せられました(全クラスで実施しました)。
 授業者としては、「地方創生では資本主義制度の流れに沿ってお金を稼ぐだけではなく、オンリーワンの豊かさを目指すことも大切なのだ」という視点に最後は各々が行き着いてほしいという期待も込めました。また楽しく学べる新しいゲーム作りに挑んでみたいと思います。

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